2025.6.16
お墓にお骨が入りきらない時、どうする?
納骨の作業の依頼があったとき、「お骨が入りきるかどうか心配だ」という声が聞かれることがあります。
弊社は依頼をいただいた後、数日以内にお墓の外側の簡単なチェックもしながら納骨室の中も拝見するようにしています。
お骨が入りきらない時はどうするか。
①古い骨つぼの上に新しい骨つぼをのせる(施主様に確認の上行います)
②50回忌や33回忌などの古いお骨を骨つぼからあけてしまう(寺院様や墓地管理者様の方に確認が必要かと思われます)
③お骨を骨つぼから布の袋に入れ替える(追加の費用と作業時間などがかかります。)
④納骨室のリフォーム工事をする
対応はおおまかなところ上記の①から④になります。
①は「そんなことをして大丈夫なのか」と思いがちですが、静岡市内の墓地では昔からしていることですので大体の寺院様、墓地管理者様は了解してくださると思います。
施主様の方で了解していただければ費用も時間もかけずに納骨することができます。
②も費用がかからずに納骨スペースをつくることができます。
ただ、寺院様や、墓地管理者様に対し事前に確認を取ることが無難です。
今までは了解いただけることが多かったですが、・・・・・・・
特に昨今はお墓を解体、処分して合同のお墓に入れたり都心部の墓地に引っ越したりすることが激増していますので、今後はダメだと言われることが増えそうだと個人的には思っております。
③は、お骨を袋に入れる作業と、袋などの追加費用がかかりますが、骨つぼのままよりは納骨のスペースをつくることができます。
問題点は、この作業を納骨の当日に行うと時間がかかってしまうため、ほかの参列者の皆さんを待たせてしまうこと。また、皆さんを待たせるのが良くないということで事前に作業を行うとなると、寺院様や牧師さん、神主さんを2度呼ばなければならないかもしれないこと。
そういったことを皆さんにご理解いただければ良い方法かと思います。
④はまず
「リフォームで対応できるかどうか」を石材店が確認する
リフォームで対応できるのであれば「納骨日を延ばさないとできない工事」かどうかを石材店が確認し施主様に連絡する
あとはケースバイケースで仕事の進め方が変わってきます。
自分の方でぱっと思いつく方法はこのような感じになります。
静岡県ですと、ほとんどの墓地は自由にデザインできるところ、すなわちほとんどの墓石がオンリーワンなので、対応の仕方は千差万別になるかと思います。
何よりも、今は亡きご先祖様の安心、そしてこの世に残された遺族の方たちの安心を優先に考えてベストを尽くすことが大切だと考えております。