2025.11.4
やはりこの相談が断トツ！なぜ『墓じまい』を選ぶ人が増えている？
「お墓なんでも相談室」
に来てくれた方の相談は、ほとんどが、・・・
墓じまい
についてだったそうです。
ある程度予想はついていましたが、やっぱりそうでした。
時代背景を考えると、そうなりますよね。
少子化、高齢化、過密化、過疎化
あとは、日本にとどまらず世界中で働くような人も増えている。
いま、
実家じまい
というワードもかなり流通しているようで、
「〇〇じまい」
というワードはいったいいくつあるんだという感じです。
以前の記事で似たようなことを何度も書いたと思いますが、
実家から東京など大都市にお骨を移転する
ということであれば仕方のない話ですが、
「とにかくきれいさっぱり片づけたい」
や、
「合同のお墓に入れてお寺で管理してもらいたい」
という理由だけで
墓じまいをしたいときは、
もう少し考えた方が良いんじゃないか
と思うことはあります。
家族構成を聞くと、あと３０年はお墓を守る人がいる。
でもお墓を壊して他人さまと同じところに合同で供養してもらう。
そのためにお墓を解体するということも結構あります。
息子さん、娘さんの負担を軽くしてあげたい
と言うことでしょうが、・・・・・・
石屋が儲かりたいからそういうことを言うんでしょ
と思われるかもしれませんが、
それがそうでもないんですよ、ケースバイケースで。
新規にお墓を建てた後、何人かのお骨を納めて墓石に字を刻む作業、
いわゆる納骨・追加（戒名）彫刻ですが、
それよりも、
お墓を壊す作業の方が石屋にとって儲かる時はけっこうあります。
お寺にとってもケースバイケースです。
お墓からお骨を出すときに読経料もかかりますし、合同のお墓に移す（永代供養墓が売れる）のにお金が発生します。
お骨を東京や大阪に移転するときには、移転先のお墓を購入するでしょうし、
もともといたお寺さんにもお布施をするでしょう。
ですから３０年スパンぐらいで考えると石屋さんにもお寺さんにも
「墓じまい」での収入はあります。
今のお寺と関わりたくない
今の石屋と関わりたくない
ということであれば理由は経済的な問題ではないので
何も言えませんが。
２０４０年までは亡くなる人は増え続けるというデータが
出ています。
それまでの間、葬儀の需要はある程度見込めますが、
仏壇、墓石の需要は減り続けるでしょう。
それまでの間で、皆さんのお墓やお寺との付き合いについての
相談が減っていけば良いですね。
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この記事を書いた人
イシフク社長望月秀康
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