2025.6.30
墓石に名前が刻まれていない人がいます。どうしたら?
「お墓に入っている人で墓石に名前が刻まれていない人がいます。これは普通なのでしょうか?どうしたらよいでしょうか?」
といった問い合わせがあります。
ちなみにお墓の中に入っているお骨の数と石に刻まれている人の数が違うのが石材店の作業中に判明することは時としてあります。
①誰がお墓に埋葬されているかは完全に把握しているが名前が刻まれていない
②誰がお墓に埋葬されているかを完全に把握していない
問合せについては、①の場合と②の場合があるかと思われます。
①であれば寺院や墓地管理者のやり方や、宗旨・宗派の問題ではなく、その施主様の都合や事情でそうなっている可能性が高いかと思われます。
②であれば、特に古いご先祖が刻まれていないとすれば、単純に「わからない」という理由かと思います。
あくまでも個人的なお答えですが、②であれば、「これを機会にできる限り調べ、後世の人たちにわかるように残したらいかがでしょうか」となります。
なぜかというと、このタイミングでやらなければ、またいつかお子さんやお孫さんがやることになるかもしれないからです。
でも、とことん調べても結果的に「わからなかった」となることもあります。それは仕方がないと思います。
ではどうやって調べるか。
静岡や福島はどこかの寺院の檀家さんである場合がほとんどなので、・・・・
まずお寺さんに聞く
お寺には「過去帳」というものあり、そのお寺の檀家さんをほとんど網羅しています。お寺は数百年という歴史のある所ばかりですので、かなり昔の人も記されています。お寺の過去帳でほとんどわかるかと思います。江戸時代までは戸籍課のような役割を担っていたわけですね。
あとは、わかる可能性は低いかもしれませんが、役所の戸籍課や墓地の管理事務所に行って聞くのが良いかと思います。
御存命であれば、ご親御さんに聞かれてみても良いかと思います。意外と知っているかもしれませんし、御家族の昔話の継承にもなるかもしれません。
ただ、宣伝になってしまいますが、お寺の過去帳に加え、「保険として」という意味や、「お参りに来た人がすぐわかるように」といった意味でも墓石や墓誌に刻んでおくことは無難で良いことかと思います。
石は一番コスパが良く、普遍性がある素材です。石は堅苦しいかもしれませんが、こういったときには役立ちます。
世界最古の言葉が刻まれているとされるロゼッタストーンはその最たる例ですね。