庵治石の採石場の様子｜トップブランドの銘石です。

2025.10.27

こちらは庵治石の採石場です。

墓石の世界では今最も有名なブランドの銘石です。産地は香川県高松市（旧庵治町）です。

この石は、他の石とは見た目で明らかに違う点があります。

それは、

斑（ふ）

です。

もやもやした模様が見えます。

これは、間近で見るより１～２メートルぐらい離れた方が良く見える模様です。

ですからお墓参りに来た時はよくわかります。

伝説があり、・・・

那須与一が矢で的を見事に射たとき、屋島に桜吹雪が舞い、それが庵治石の「斑」になったといわれます。

歴史は古く、１４世紀に石清水八幡宮を再建するときに庵治石が使われたという記録が残っています。

その頃からブランドだったのかはわかりませんが、今では結構有名な人のお墓に使われています。

僕は実際のお墓を見に行ってはいませんが、少し前ですと、原辰徳のお父さんの原貢さんの墓石に庵治石が使われていると、庵治、牟礼の石材業者さんからは聞いています。

それも原貢さんが亡くなる前に墓石の問い合わせが来ていたので、一部の庵治、牟礼の産地の石屋さんたちにはそのことが知られていたそうです。

庵治石で墓石が建っている有名な人で言うと、

大平正芳

高橋是清

郷ひろみ

江川卓

など、簡単に思いつくだけでけっこういます。

特に、高橋是清さんのお墓は多磨霊園にあるのですが、とても大きなお墓です。このお墓をもう一度やってくれと言われたら、軽く億単位の金額が動きます。この人のお墓参りに来た人はたくさんいたのでしょう。

一応補足ですが、この石材はただのブランドではなく、材質もしっかり吟味されたものは問題の無い石材です。

僕がイシフクに入社した当時は、庵治石の採石場を営む業者は４０～５０近くあったかと思うのですが、今は２０社程度です。

供給力も減ってはいますが、こういったトップブランドの墓石の需要は一定のものがあり、その客層は無くならないと思うので、これからも庵治、牟礼の産地は続いていくと思います。

弊社にも展示品の石塔がありますので、ご興味のある方はぜひいらしてください。

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