気を付けて!海洋散骨のリスクとは?

2025.11.5

気を付けて!海洋散骨のリスクとは?

 

「海洋散骨」

 

今ではそれほど驚くワードではないですが、10年前は「そんなのあるの?」という感じでした。

 

データ的には年間に25,000件以上、海洋散骨されているようです。

2024年の死亡者数は160万人なので、約1.5%が海洋散骨を選んでいることになります。

 

 

数年前、ある葬儀社のイベントで「バルーン葬」「宇宙葬」「海洋散骨」などの体験がありました。

海洋散骨は〇〇の遊覧船からそれほど沖まではいかず、散骨のデモを行いました。

「これ、いいね」

「うちのお父さん、これがいいよー」

という声が数々聞こえました。

自分はそれをしり目に、「法律の間隙をぬったビジネス、いやーーー」

と感心したのを覚えています。

 

我が社もある程度は人様のお骨を扱うことで営利を得ているので、

この人たちに対して良し悪しを語る立場ではありませんが・・・

 

 

海洋散骨は「自然に還す」というイメージができ、共感しやすいのでしょう。

 

ただ、・・・

 

海洋散骨をすると、

特定の祈る場所、特定の祈る対象がなくなります。

合祀の場合、二度とお骨は取り出せませんが、祈る場所ははっきりしています。

海洋散骨の後のトラブルはこういったところになります。

親族や友人が故人をしのんでお参りしたいとき、どうしたら良いかわからない。

「文芸春秋」

 

という本の記事に、三国連太郎さんの埋葬のことが書いてありました。

 

故人は生前、「海に撒いてくれ」と言っていたのですが、

 

佐藤浩市はその意思を尊重せず、

 

従来の一般的な墓石に納骨したそうです。

 

「親子の仲が悪かった」的に面白おかしく書かれている面もありますが、

 

自分たちからすれば、

 

「周囲の皆さんが納得行く埋葬を選んだ」

 

という見方もできます。

 

海洋散骨のイメージはよいのでやりたい気持ちはわかりますが、

親族や周囲の皆さんと綿密に相談したうえで行わないと、

 

本当に血の雨が降りますよ、ほんと。

 

 

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