2025.6.27
石で小さな思い出づくり^_^
「石の思い出屋」のようなお仕事でした。
下記は、自分がお墓の解体工事の時に施主様からお聞きしたお話です。
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「息子が地元にいないので寂しい気持ちがあったがお墓を解体することにした。
県内に娘夫婦がいるのでお骨はお寺の永代供養墓におさめるつもりだ。
お墓を建てるときは娘と一緒に考えて決め、長年拝んできた墓石だったので、何か残したいねって言っていたら石屋さんの方から「できますよ」という話をいただいたので、何か小さな形のものを残すお願いをした。
四角い形のものなら比較的手頃な値段でつくれると言われたが、もっと何かないかと相談し、仏壇にまつってあった仏像の後背みたいな柔らかな形のものが良いということになった。
今日(解体工事の当日)、お墓の解体作業なのに石の置き物を渡してくれると聞いたので、なぜ解体する前から引き渡しができるのかと聞いたら、お墓の小さいパーツだけ先に工場に引き上げたと聞き、感心した。
できあがった置き物は手のひらに乗るような大きさなのでそれほど置く場所が制限されるようなものではなかった。仏壇に飾っても良いし、他の場所でも良い。これでいつでも気軽に故人のことを思い返すことができる。解体工事の日は置き物をつくっている動画と画像をスマホで見せていただき、家族に見せたいと思ったのでスマホのエアードロップで移動してもらった。
墓石に使っていた石をこんな風に加工できるとは思っていなかった。担当者に感謝したい。
以前、お参りに来た時に石工事をしていた若い人たちから、飯間の会社から来て作業をしていると聞いており、飯間の石屋さんというのは覚えていた。ご縁を感じる。」
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というお話を聞かせていただきました。
「墓じまい」をしてしまっても、故人への思いはそれほど変わらないと思います。
「お墓は壊してしまうけれど、もう少し、・・・・・・・」といった気持ちを石材店の立場で何らかの形で反映できればということでこういった「石の思い出屋」的な仕事をまれにいただくことがあります。
わが社の社員一同、このようなお話をいただけるのは大変励みになります。ありがとうございました。
↑こちらの動画は置き物を削っている工程です。是非ご閲覧ください。