というお話の中で、今回は、

 

自社の工場を持っているかどうか

 

 

と言うお話をいたします。

 

「墓石って、今は輸入品を建てることが多いって聞いていますけど、・・・」

 

はい、確かにそうです。

 

だから、石材店に工場が無くても問題ないんじゃないか。

 

はい、確かにそうです。

 

工場を持たない石材店さんも現在ではたくさんあります。

 

工場を持っている石材店とそうでない石材店で、例えばこういったケースでは違いが生じる可能性があります。

 

①　施主様がお参りした時に、花立の石を倒して石が欠けてしまった場合

こういったときは施主様から石屋さんに連絡して、修繕してもらったらよいのですが、・・・

自社工場を持つ石材店とそうでない石材店とでは、修繕する時間が断然違います。

 

②　輸入されてきた墓石製品がいつも完璧なものとは限りません（墓石が建立される前の段階の話です。）

それは石材店にしかわからない落ち度もあれば、一般の人が見てもわかる落ち度もあります。

 

そういったときは、輸入元の卸業者や中国の工場に問題のあるパーツの交換依頼をするか、日本の工場で修繕することが多いです。

納期が迫っている場合は、再輸入している日数が待てないため、日本の工場で修繕することになります。

そういったとき、自社工場を持つ石材店とそうでない石材店、どちらが安心でしょうか？

 

③　時として石工事がパーフェクトではない場合もあります。

墓石を建てる石工事の作業中に石にすりきずを付けてしまった場合や、石の角をどこかに当ててかけてしまった場合です。

 

滅多にはありませんが、そういったとき、外注先の工場に手直しを頼む場合、時間もお金もかかります。

急いで修繕しなければならない場合、自社工場を持たない石材店であれば、お施主様に納期の延長をお願いするしかない時もあります。

 

 

こういったリスク管理という面では自社に工場を持った石材店の方が、そうでない石材店よりも

 

安心感

 

は当然あります。

 

ただ、石材店の固定費、維持費はどちらが高いかと言えば、それも当然、自社に工場を持つ石材店の方が当然高いです。

アパートやマンションの一室を自宅兼事務所として営んでいる石屋さんと、工場やお店をしっかり持ち、地に足を付けた石屋さん。

どうしても経営するうえでの費用は違ってきますよね。仕方ありません。

でも、・・・コスパは決して悪くないはずです。

お墓という高額なものを依頼するのであれば、少々費用がかさんでも安心感を選ぶ方が、ご家族や親せきの方たちにとっても良いのではないでしょうか。

 

 

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